電気設備
南流山弐番街の各住居は単相3線式といわれる方式で、単相100Vと単相200Vの電気を利用することができます。電気は玄関外のメーターパネル内の電力計を通して各住居の内玄関の廊下壁面の分電盤に引き込まれます。分電盤の
各NFB(ノーヒューズブレーカー)に接続される電灯・コンセントを表1に示します。また、アンペアブレーカー、漏電ブレーカーの機能を下記に説明します。

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表1 NFBに含まれる電灯・コンセント
NFB |
系統の電灯・コンセント(参考) |
1 |
内玄関、洋室(2室)の電灯・コンセント |
2 |
LDの電灯・コンセント、和室のコンセント、キッチンの電灯、インターホン電源 |
3 |
洗面所、浴室、トイレの電灯・換気扇・コンセント、LDのファンコンベクタ隣のコンセント、和室の天井照明用引掛けシーリング |
4 |
キッチン内の冷蔵庫用壁面コンセント(2) |
A |
LDのクーラー用コンセント |
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【アンペアブレーカー】
分電盤の左端は東京電力のアンペアブレーカー(別名、「電流制限器(Sブレーカ)」、または「リミッター」)で、東京電力との契約アンペアを越えた場合、ブレーカーが作動して遮断する構造となっています。作動した場合は、必ず、原因を確かめて復旧することが必要です。消費電力の大きい機器を同時に使った場合の過負荷による動作もありますが、例えば子供がコンセントに針金を差し込んで短絡させたために作動ということもあります。
南流山弐番街は各住居の契約アンペア最大50Aで東京電力の設備、住居部への電気幹線が施設されています。そして共用部の電気幹線から各住居へ単相3線式100V/200V(電線の太さは14mm2)で引込みされています。契約アンペア50Aの範囲であれば、キッチンにIHコンロを導入することも可能です。詳細は「キッチンのIH化」をご覧ください。
平成18年に契約アンペアに関するアンケートが実施され、その結果が『美しい弐番街』(No.51)で報告させています
。将来の幹線の配線容量の検討のため、「修繕に関する細則」で契約アンペアを変更した場合、管理組合へ届出することになっていますので忘れずにお願いします。
表2 契約アンペアとアンペアブレーカーの色、基本料金(2008年3月1日現在)
契約アンペア |
30A |
40A |
50A |
アンペアブレーカーの色 |
緑 |
灰 |
茶 |
基本料金(円/月、税込み) |
819 |
1,092 |
1,365 |
【漏電ブレーカ】

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住居の配線や電気機器の配線ケーブルの絶縁が劣化すると電気が漏れる漏電が生じます。そして漏電している電気機器に触れると感電することになります。この漏電を検知して電気回路を遮断するのが漏電ブレーカの役割です。漏電ブレーカが作動した場合は、全ての電気機器を一旦、コンセントから外して電源を復旧します。この段階で漏電ブレーカが作動した場合、コンセントから外していない電気機器、例えば照明器具などの異常が考えられます。問題がない場合、コンセントに電気機器をひとつひとつ挿し、異常がないことを確認し、問題を起こした電気機器を見つけます。
なお、「電気はわからない」という方は管理室で電気店の紹介をうけてください。 |
リフォームでの電気配線の変更時の届出と使用可能な照明器具の制約 |
電気工事は専門業者に依頼し、リフォームで電気配線の変更が生じする場合は必ず、管理組合に届け出をお願いします。
南流山弐番街の電気配線はコンクリート躯体中に打ち込まれた配管と天井裏や間仕切り壁のを利用して配線されています。
リビングルーム、台所、寝室等の天井はコンクリートに直接、壁紙を張った仕上げで、アンカボルトを新たに打ち込むと既存の配管を傷つけてケーブルをショートさせたり、漏電させる危険があるため、新たにアンカーボルト打込みが必要な照明器具は使用できません。
南流山弐番街には、上記の「アンペアブレーカー」で述べたように契約アンペア50Aの範囲であればIH機器の導入が可能です。キッチンのIH化は使用規則の「修繕に関する細則」による届出が必要です
のでお忘れなく。
IHコンロは単相200Vの電源を使用し、消費電力は4.8kW〜5.8kWにもなります。このため、専用の配線を行って分電盤に専用ブレーカを設備することが必要です。
エアコンなどの消費電力の大きい電気機器とIHコンロを同時使用した場合、ブレーカが落ちる可能性がありますが、エアコンについては例えばリビングルーム
用のエアコン(14畳向けで単相100V仕様が9A、単相200V仕様が4.5Aほど)が単相100Vの仕様
となっている場合、電流のアンバランスでブレーカ作動も考えられますので、エアコンを更新する際に単相200Vのもの
を選定することもひとつの対策と考えられます。
【リンク】
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